「お久しぶりです」
「あらー!翔太君じゃない!おばさんのこと覚えてる?」
「もちろんじゃないですか!」

香奈枝の母さん…おばさんは、昔からの変わらない笑顔を俺に向けてくれた。

「あの、おばさん」

俺はとにかく真実を早く聞きたくて、おばさんの目の前に座った。

「ちょっと待って、翔太君」

すると俺の聞きたいことを超能力かなんかで読み取ったかのように手で制してきた。
そして暗い顔をして俺に言ってきたんだ。

「香奈枝のことだよね。ちゃんと話すわね…」