香奈枝の家から飛び出したものの、どうして良いのか分からず、途方にくれた。

「…やっぱちゃんと話聞いた方が…」

そう呟いたが、葛藤は続いた。

そして俺はある決意を胸にある場所に足を向けた。





「翔…ちゃん」

香奈枝の家に戻ってきた。

話をちゃんと聞こうと決めたんだ。

「さっきは…悪かった…」
「ううん。私も、ごめん…」
「ちゃんと話聞くから…話して?」
「うん…」

香奈枝は家にあげてくれた。