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でも、最悪な事態が起きた。


「―――っ!」

「…ねんざ、ですね。

あんまり走んないほうがいいですけど、
本人次第ですよ」

っ!!

「私は平気です」
最後に「失礼しました」と言い、
教室へ向かう。


「雫っ!

どうだった…?」
沙希が心配そうに、
こっちに駆け寄ってくる。


「……ねんざだとよ」
私ははぁっと溜息を吐く。

「えっ?!

大丈夫っ?」

「ん。大丈夫」

「よかったぁ…」