『チェシャ猫、お前はまたそんな風に…!
だからアリスが逃げるんだろう!』
………違う。
『アリスがいなくなったのはあなたのせいよ!』
………違う!!
『アリスを返して、お願い返して!!!!!
チェシャ猫、お前が消したのなら、返すことも可能だろう!』
違う違う違う!!!
違うよ!
チェシャ猫のせいでなったわけじゃないよ!
チェシャ猫を攻めないでよ!
でも、これって…
私が、何も考えずに消えたから?
だから、チェシャ猫がこんなに攻められているの?
ごめん、ごめんね…!
チェシャ猫への罵声が流れてくる。
私が自分勝手なことしたから、チェシャ猫が苦しんだ。
急いで着替えて、私はチェシャ猫のもとへ走っていった。
このまま、私の思いとともに、消えてしまうような気がして。
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