「はじめまして、マダム。
私は、隣の国の時期当主です
あなた様方は、舞踏会に来てましたね?」



「え、えぇ」



「今日ここに訪れました理由ですが、



実は私、舞踏会で運命の相手を見つけたんです。
だけど、その人に、私は逃げられてしまったんです」



「…え…」



「しかし、何も手がかりがないわけではありません

これを見てください」



王子様はそういって、執事を呼んだ。
白髪でスーツを来た、執事。その後ろには、髪の毛がくるくるな可愛らしいメイドがいた。
執事は、王子様の横に並んで、綺麗な箱を開ける。
箱の中には、綺麗な…ガラスの靴が入っていた。



「彼女は、転んで靴を置いていってしまったんです。
この靴を履いて、ピッタリだった人が、私の運命の人です」



「わ、分かりました!
娘を呼んでまいりますわ!」



「あ…」



そこには、しーちゃんと王子様と、執事さん。
しーちゃんは、若干挙動不審。





「お前は、ここの娘じゃねぇのか?」




「…アタシはここの使用人だ!」



「…使用人?
じゃあ…なんでぶと「あぁぁぁぁあ!」



耳を塞ぐしーちゃん。
王子様は怯まず迫る。



「なぜ叫ぶ?」



「秘密で行ったんだから、あんまり言うな。

それに、アタシだって、王子様とかそうゆうお伽噺の夢見てんだよ!
一応女だからな」



「それでか?」



「ぶっ殺すぞ?」



しーちゃんは、ヤニ切れになったのか、タバコをふかし始めた。
王子様は、フッと笑う。
















しーちゃんも、私も、気付かなかった。

執事の後ろにいるメイドが、二人をにらんでいたことなんて。









「「お待たせしましたあぁっVv」」











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