罵声を浴びせられるのは初めてだった。
どんな風であれ、いつも姫たちは私に優しくしてくれた。
忘れていた。
彼女達をこんなにしてしまったのは私だということを。
忘れていた。
物語を壊したのは私だということを。
全部全部忘れていた。
だから、きっと甘えていたし、うぬぼれていた。
彼女達の優しさに…
「悪いのは全て貴女なのに…!
どうして、貴女は幸せに生きているの?
白ウサギさんも、チェシャさんも…っ!!
全部壊したのは貴女じゃない…!!!!
貴女のせいで、"査定"ができた
貴女の身勝手さのせいで…!!
貴女があっちの世界に行くとか言い出すから…!!!!!
全部全部、歓迎して貰えるとか、訳のわからにことを思わないで!!!!」
赤い瞳は、私を壊すかのように射抜き続けた。
「ころ…して…
かぐや…
私を…ころして……」
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