彼女を押しのけて、逃げようともがくとすぐに手が解けた。
私は、障子の奥を見ようと屋敷に向かって走り出す。
「…!!!!」
切り裂かれた。
2人。
私は震えて、今度は庭のほうへと走った。
「どこに行くのよ!!!!」
後ろから腕を引かれ、勢いよく押し倒される。
地面に勢いよくだったので、背中が痛い。
かぐや姫の浴衣ははだけていて、すごくエロイが、私は、今それを見ている余裕は無かった。
「アリス、血がついてるわ…?」
「…っや!!」
私の顔についた血を、舐めとるかぐや姫。
体をまさぐり始めるかぐや姫に、私は恐怖で涙が溢れた。
「どうしていつもいつも…、貴女ばかり…!」
かぐや姫は、私に覆いかぶさった。
彼女の背景には夜。そして月明かり。
「月の迎えを待っていたのに…っ!!
あなたのせいで…来なくなった…!!!
私の世界を、返してよ…っ!!」
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