振り返り、和風の御屋敷の門に足を踏み入れた。
門をくぐると、左右には竹が生い茂っている。

何とか慣らされた道を歩き続けると、奥に小さな光が見えてきた。







竹林を突き進んでいくと、光はどんどん大きくなってきて。




竹林の出口近くの一つの竹に寄りかかり、中の様子を伺うと。
そこには、三人のシルエットがあった。



少しの間見つめていて、歩き出そうとしたとき。
向かい合わせに座っていた右の方の人が立ち上がった。
そして、左側の人は2人ほどいるらしく、体をのけぞらせ、後ろによっていく。


一緒に叫び声も聞こえるようなきがした。





「かぐや…!!
やめるんじゃ…っ!!!」



「早くそれをおきなさい…!!!!!」





声的に、年配の男女のようだ。
怯えている、それが声だけで分かった。


すると右側の、かぐやと呼ばれたほうが、左側の二人に向かって。





何かを振り下ろした。







瞬く間に白い障子は朱に染まり、男女の声は消え去った。






突然、手が震えだした。
なに、が起こったの…?


今のは…ナニ?



白が赤になった。

それは、私が今まで見てきた、










一番嫌いな赤い色。








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