枝の間から日差しがこぼれ落ちる。砂場では小さな女の子とその母親が山にトンネルを開通させようとしていた。
少し間隔を空けて隣に座るミー子を横目で盗み見る。癖のない黒髪、綺麗に生え揃った睫毛、あまり高くない鼻。化粧はどうやらしていないらしい。
ゲンキンなもので、特に個性もない普通の女だと思っていたミー子が、打ち解けるにつれ可愛らしく見えてきたりする。美人とは言えないが、愛嬌のある顔立ちだ。
不意にミー子が顔を上げる。ばっちり視線が合って、アイスクリームを落としそうになった。
「えーっと……ミー子は本当に家に帰るつもりはないの?」
慌てて口にした問いに、ミー子は深く頷く。
「でもさ、お金とか、持ってないだろう」
「………」
俺の言葉を聞いてミー子の表情が分かりやすく沈む。まいったな、そんな顔をされると困ってしまう。
ミー子はどうして俺に声をかけたのだろう。側に置いてくれだなんて、初対面の人間に言うような台詞じゃない。
炎天下のなか、小さな女の子がトンネルに水を流し入れる。うまいこと川ができあがったようで、女の子は嬉しそうに飛び上がって側にしゃがむ母親に抱きついた。
少し間隔を空けて隣に座るミー子を横目で盗み見る。癖のない黒髪、綺麗に生え揃った睫毛、あまり高くない鼻。化粧はどうやらしていないらしい。
ゲンキンなもので、特に個性もない普通の女だと思っていたミー子が、打ち解けるにつれ可愛らしく見えてきたりする。美人とは言えないが、愛嬌のある顔立ちだ。
不意にミー子が顔を上げる。ばっちり視線が合って、アイスクリームを落としそうになった。
「えーっと……ミー子は本当に家に帰るつもりはないの?」
慌てて口にした問いに、ミー子は深く頷く。
「でもさ、お金とか、持ってないだろう」
「………」
俺の言葉を聞いてミー子の表情が分かりやすく沈む。まいったな、そんな顔をされると困ってしまう。
ミー子はどうして俺に声をかけたのだろう。側に置いてくれだなんて、初対面の人間に言うような台詞じゃない。
炎天下のなか、小さな女の子がトンネルに水を流し入れる。うまいこと川ができあがったようで、女の子は嬉しそうに飛び上がって側にしゃがむ母親に抱きついた。



