俺の動きを黙って眺めていたミー子は同じように箸を割ったものの、いつまで経っても動こうとしない。
不思議に思って視線を上げる。そこには、俺の手元を見ながら一生懸命に箸の持ち方を研究するミー子がいた。
「……箸持てないの?」
「はし………」
お嬢様というのは食事すら使用人が口に運んでくれるのだろうか。庶民の俺には理解できない。
手を伸ばして箸の持ち方を直してやり、使い方を説明する。駄目だったら店員にフォークでも持ってきてもらおうと思っていたが、ミー子は予想外に飲み込みの早い奴だった。
ぎこちなくだがラーメンをつまみ少しずつ啜り上げる。
発言は意味不明だし外を裸足で歩くような女だし、てっきりもっとトロいのかと思っていた。
しかしながらよく考えれば2階の窓に飛び込んで来るような女だ。虫かお前は。……ああ、セミだっけ。
はふはふと湯気を逃がしながら一生懸命にラーメンを食べるミー子。額には汗が浮かんでいる。
「おいしい?」
俺が尋ねるとミー子は素直に笑った。
「とってもおいしいです!」
飾らない言葉、飾らない笑顔。一緒にいると気持ちが和んでくる。都会にいるとなかなか出会えないような純真な子だ。
不思議に思って視線を上げる。そこには、俺の手元を見ながら一生懸命に箸の持ち方を研究するミー子がいた。
「……箸持てないの?」
「はし………」
お嬢様というのは食事すら使用人が口に運んでくれるのだろうか。庶民の俺には理解できない。
手を伸ばして箸の持ち方を直してやり、使い方を説明する。駄目だったら店員にフォークでも持ってきてもらおうと思っていたが、ミー子は予想外に飲み込みの早い奴だった。
ぎこちなくだがラーメンをつまみ少しずつ啜り上げる。
発言は意味不明だし外を裸足で歩くような女だし、てっきりもっとトロいのかと思っていた。
しかしながらよく考えれば2階の窓に飛び込んで来るような女だ。虫かお前は。……ああ、セミだっけ。
はふはふと湯気を逃がしながら一生懸命にラーメンを食べるミー子。額には汗が浮かんでいる。
「おいしい?」
俺が尋ねるとミー子は素直に笑った。
「とってもおいしいです!」
飾らない言葉、飾らない笑顔。一緒にいると気持ちが和んでくる。都会にいるとなかなか出会えないような純真な子だ。



