「…さん、………瀬良さん、」 「ん……」 あたし完全に寝ちゃってたか~。 ……って、ぇええぇ!!?? 桜井くんっ!? なんであたしを……起こしてくれたんだろ…。 一つ前の席の子は何故かもう居なくて、隣の男子も教室を出ていくところだった。 「あ、たぶん瀬良さん寝てたから100mの選手になったよ。」 「え、ありが……え!? ひゃ、100m走??」 どうやら寝てた奴に決定権はないらしい。