魔法のホウキ


“4列目、1コース、3年1組佐藤さん、2コース…”





落ち着け、自分。



〈最後まで走りきれ〉

〈絶対大丈夫だ〉





桜井くんの言葉を思い出し、スタートの体勢になった。







「よーい、“パァーン”」




始まった。



とにかく走った。



少しも迷わず、ただゴールテープだけを見つめて。