魔法のホウキ


「…ん。」


桜井くんは笑顔であたしにタオルを渡す。




普通、逆だよね。

女の子が男の子にタオル渡すっていう……。






でも、すごく嬉しい。





お礼を言って受け取ると、桜井くんは「それと…」と言ってグラウンドの隅に生えていた猫じゃらしをとった。



そしてそれの茎を一回結び、結び目のついた猫じゃらしをあたしに差し出した。