その日の夜、母親が仕事から帰ってきて寝ている時あたしは母親の財布から1万円だけ盗った。そして朝早く家を出た。


ゆりとの待ち合わせ場所に着くとゆりはもう来ていた。そして二人で行く場所も決めず汽車に乗った。着いたのは大阪。

着いた時点で残金は二千円ちょい。心の中で(ご飯はひっかけ橋行けば誰かが食べさせてくれるだろうし何とかなるだろう)と思っていたのでお金の事は気にしなかった。


ゆりとブラブラしていたら案の定二人組のお兄さんが声をかけてきた。「なぁ、なにしてんの?一緒に遊ばへん?」あたしもゆりもお腹がすいてたからとりあえず「ご飯食べさせてや。」と言うと居酒屋に連れて行ってくれた。年はさすがに14歳とは言えず17歳と嘘をついた。