「美優、行くよ!」 美果はそう言って あたしの手を引いて 屋上まで連れて行く。 あたしはそんな美果に 抵抗する気力もなく、 ただただ付いて行った。 「ごめん、別れて?」 屋上へ着いた瞬間、 そう隼人の言葉が聞こえてきた。 野次馬が隼人と沙耶を囲み、 静かな空気が流れる。