この先もずっと

 




やっぱり美果と舟橋は

2人で仲良く歩いてる。


ってことは

自然にあたしと隼人が隣を歩くわけで。



…何話そー…。


緊張しすぎて

何も話せないよ。



「お前昨日ちゃんと寝た?」

「えっ、なんで?」

「なんか眠そうにしてるし。もしかして今日楽しみで寝れなかったとか?」




隼人は冗談っぽく笑いながらそう言った。



「う……「ってそれはないよな」




"うん"って言いかけたとき

隼人がその言葉を遮った。


隼人にとっては

"そんなわけないか"

って想うかもだけど

あたしにとっては

十分そんなことあるんだよ……?


あたしの想い、

隼人に届いてほしいけど

届いてほしくない……。