ちょっと、風が強くなった。 肌寒い風が あたしの頬を掠る。 「もうそろそろ、帰ろうか」 「……そうだね」 堀北くんがベンチを立つのと同時に あたしもベンチを立った。 さっきから上手く話せない。 妙に堀北くんのことを 意識している自分がいる。 ――好きでいさせてよ あんなこと言われたら あたし、困っちゃうじゃん。