「俺とこいつはいとこ同士なんだ。


新花の母親と俺の父親が兄弟なんだ。


あっ、こいつの家、今ちょっと複雑で…母親が二人いるんだけど。


ちなみに俺の父親と兄弟なのは本物の親。


今、新花が一緒に住んでんのは義理。


その親がさ・・・って、新花??」


俺が続きを言うのを止めたのは薄っすら目を開けた新花だった。


浅く意識を飛ばしただけなのか。


眠ったと思っていたが・・・


「い、言わないで。」


俺のYシャツを小さな手が握る。


俺はできるだけ優しく頭を撫でた。


「悪ぃ、もう言わないから大丈夫だ。」


優しく頭を撫で続ける。


やっぱり、俺が助けになってやらないといけねぇな。