放課後の教室。


誰もいない、オレンジ色の教室。


そんな静寂した、この空間が・・・あたしは好きだ。


夕暮れがこの教室を照らす。


そんな中、あたし・・・相沢新花【ニカ】はポツリと窓側の一番後ろの自分の席に座っていた。


悲しくて、悲しくて・・・耐えられないときは決まってここにいる。


もちろん・・・今も・・・・。


「・・・・・・・っ・・・。」


スキで泣いてるわけではない。


勝手に涙が溢れ出してくる。


この、17年間ですでに緩んでしまった涙腺。