「俺の大切な野球部へ。 まず、地区大会で優勝。 ・…おめでと。 県大会を明日に控えている皆へ、このことを言うべきか。言わざるべきか。 正直言って、 かなり悩みました。 けれど、俺は知ってほしい。 大切な皆に、分かってほしいと思う」 皆がゴクリっとつばをのんだ。 昇吾は手紙をゆっくりとたたんだ。