「えー?昇吾くんの家…? あんまり変なことしないのよー。 昇吾くんは病人なんだからぁー、」 「分かってますー! んじゃ。」 適当にかばんを選んで、外へと飛び出した。 「昇吾・…っ!」 ハァハァと息を切らして、走った。 昇吾の苦しそうな声。 苦しそうな顔。 すべてが離れない。