「うーん!」 朝から鏡とにらめっこ。 ワンピースを3着ぐらい広げる。 「どれにしよー?」 「凌ちゃん!」 「何?」 「もう早くしなさい? 昇吾くん、待たせるとか。 振られる一直線よ。」 「だって、ワンピース決まんなくて。」 トントンと階段を上ってくる音が聞こえる。 とたんに開く戸。