「俺さ。 感謝もしてんの、昇吾に…-。 うちの部って初心者ばっかで、本当に どんなに努力しても、他チームに勝てなくて。 けど、昇吾が入ってきて、チーム。 変わってた。 勝てるんじゃなくて、勝つ!ってね?」 元部長はまだマネージャーでもない私に、 そう言った。 そして、 「昇吾を支えてくれ。 凌ちゃんにしかできないことで、凌ちゃんにやってほしい。 凌ちゃんなら・…大丈夫・…いぇ・…安・…心できっ・…る。」 泣きながら言われて。 私は先輩の背中をゆっくりとさすりながら。 心に決めた。