「あたし、また寝ちゃったんだ…」 手入れされた芝生の上でごろごろ転がる。 空は紫とオレンジが混ざりあった複雑な色をしていた。 「召喚もイマイチだし…嫌だなぁ」 「お?そんなこと言っちゃっていいのか。 召喚士の娘さん」 聞き慣れた声にガバッと身を起こすと、 ちょうど目の前にアイツがいた。 銀色の少しクセのある髪に、深い翠の眼… 「翠龍!」 風の龍である