暖かな日差しが眩しい。


羽織った黒いマントは、この季節にはもう必要がないらしく


首にタラリと汗がつたった。



汗で張りつく長い髪を退けると
彼女は枝で地面に何かを描き始める。




「よしっ…と」



枝はそのへんに捨て
マントの裾の土をパンパンと払った。



自然と口の端があがるのが分かる。




「これがあたしの自信作よーっ!」