【五月side】


「んじゃ、初めていいよ。一時間後にくるからそれまで英単語を覚えるようにっ!」


ガラガラ。

・・・。


どうしよう。日向と二人っきり・・・



「あっ、ごめん。間違えた、ちょっと消しゴム貸して。」


「うん。いいよ!」


ん?・・・ちょっとまて。その消しゴムはやばいって!その消しゴムには!
龍君の名前が書いてあるんだよ~泣



よしっこうなったら・・・



「あっごめん。その消しゴムちょっとアレだからカバー取らないでね」



これでよしっ!



「ふーん。んじゃ、おかまいなく~♪」



えっ?ちょっとぉぉぉぉぉ?!


シュポッッ!


「・・・『小泉りゅ・・・龍』?」



バレたぁぁぁぁぁ泣!!!!



「ふーん。お前って龍のこと好きだったんだ♪」



う・・・バレた。


「うん。言わないでね!」



「ああ、でもいつから?」



「んー・・・入学式から・・・。」



「へぇー・・・。」


ん?なんか日向の顔が曇ってる・・・。


あたし、何かしたかな?


ガラガラ―。


!?