龍司は、
あたしを連れて外に出るようになった。



外に出れば必ず龍司の知り合いがいる。



見るからにたちの悪そうないかつい男も、

龍司に会うと、立ち上がり、『龍司さん!』
と頭をさげる。



龍司はここらへんでは、相当顔が広いらしかった。



あたしは、龍司と一緒にいるうちに、いつのまにか、龍司の彼女になってるようだった。



龍司も『俺の女』
なんて言ってる。



龍司の女というだけで、
みんながあたしにまで頭をさげる。



なんで、こんなことになってるんだろう。



龍司の家に連れてこられてから、

すでに2ヶ月がたとうとしていた。