そこから、しばらく走ると龍司は車を停めた。



こじんまりとした一軒家が、暗闇にぽつりとたたずむ。



周りに人家はない。



溜まり場??



この中に、仲間がいるの?


あたしは恐怖と共に、
女であることの非力さに、悔しさが込み上げた。



龍司に引きずられるように、中に入ると……



そこには誰もいない。



龍司が耳元で囁く。



『ビビった?他のやつにヤラセルわけねーだろ。

お前、俺の女なんだから』


体の力が一気に抜け、あたしはへなへなとその場に座り込んでしまった。



そのまま、龍司は体を求めた。



あたしは早く解放されることだけを願い、
身を任せていた…