目が覚めると、夕方だった。



マンションに帰ってきて、二人ともいつのまにか寝てしまったようだ。



真由美は、まだ眠っている。



こんなに解放感に満ちあふれ、楽しい時間は初めてだった。




(真由美、今日帰っちゃうのかな…)



ちょっとさみしくなった。


昨日までの一人の時間とは全然違う時間だった。



やっぱり、知り合いも誰もいない街での初めての一人暮らしは、心細かったから。



寂しくて、泣いた夜もあったけど、両親には一度も電話したことはなかった。



真由美が来たことで気持ちがちょっと緩んじゃったかな。。