そばにくると、男たちはかなり酔っ払っている感じだった。



足元がふらついている。


『ごめんね、タイプ過ぎて、自分で声かける勇気がなくってさぁ』




真由美が気に入った?とか言ってるほうの男が口を開いた。



いかにも調子良さそうにいうその男は、

そばでみると、笑顔なんだけど目の奥が笑っていない感じで怖い。



『いぃよぉ〜☆うちらカラオケ行こうと思ってたんだぁ。一緒いかない?』



真由美がキャピキャピしながら答えている。



(よくやるょ…
なんだその声)



半ば呆れながら、真由美をチラリと見ると、


まかしてと言わんばかりに、軽くウインクを返された。



なんだか直感的に『こいつらなんかヤバそう』って思ったんだけど、


真由美がいるという一人じゃない安心感と、

好奇心のほうが、勝ってしまった。