ときおりどこかからワラビ餅を売る屋台の声が聞こえる。 そういえば前の彼女はワラビ餅好きでよく買いに走られたなあ。 そう思い出した。 美味しそうに夏になるとワラビ餅を食べていた。 ぼんやりと僕はあの数年前の夏の日を思い出していたんだ。