「冷たい!!」
頬がヒヤッとする感覚。
「希愛 気分はどうだ?
お前にはまいるよ。 同じ日に
2度も倒れやがって。
こっちの身がもたない。」
「ごめんなさい。」
なんか先生が遠く行ってしまいそう
で、嫌われたくなくて・・・
必至に先生にしがみついた。
「先生、嫌いにならないで。」
「もうこれ飲んで寝ろ。
俺は書斎で
授業で使う資料片づけてくるから。」
壁1つで区切られた隣の部屋。
書斎という名の先生の部屋。
まだパソコンひとつと
小さなテーブルがあるだけ。
そんな部屋じゃなくても
ここで出来ないの?
わたしはもう一度先生に
しがみついた。
先生はわたしを抱きしめては
くれなかった。
手に握らされてスポーツ
飲料がやけに冷たかった。
呆れられた。
先生に。
嫌われちゃった。
先生・・・・



