「あら、冬星先生は?」 入れ違いに保健室の先生が 帰って来た。 「父の所だと思います。」 「あらぁそうなの。」 露骨に残念そう。 数分後。 そうたった数分後。 ママが走ってやってきた。 「希愛。 大丈夫なの? パパから電話もらって。 過呼吸なんてここ数年出 なかったじゃないの。」 「奥様、お嬢さんは大丈夫 ですよ。 今日はゆっくり 休ませてあげてください。」