「先生このペンダントは?」
箱の中には、もうひとつ
ペンダント用のチェーンが
入っていた。
「学校に指輪していく訳に
いかないだろう。ネックレス
にしてけばいつでも身につけて
おける。」
「うん。 ありがとう先生。」
「さすがに担任教師
と生徒が結婚してるとなると
まずいよな。」
パパもそれは考えていたみたい。
「学校では秘密は絶対
だからな。
学校では教師と生徒いいな。」
さっきまでのおちゃらけムードは
どこに・・・。
ピシッとした真剣な空気が流れる。
「ってことで、婚姻届は
俺ひとりで出してきます。
いいですね。」
先生が念を押す。
家族そろって出しに行ったりしたら
どこで誰に見られるか。
そんな恐ろしい事絶対無理だよ。



