16歳。

少しだけ大人に近付けたような。


昨日までと何かがちがう。


そんな・・・。そんな朝。




勢いよく階段を駆け降りた。



 「おはよう。」



 「あらっ。 どうしたの?」


ママがびっくりしてる。
それもそのはず。
わたし高校生になっても
ママに起こしてもらってる
お寝坊さん。



 「今日は特別なんだよな。」


食後のティータイム。
パパは紅茶を口に運びながら
満面の笑みをうかべる。


赤月冬星学園
(あかつきとうせいがくえん)


1人娘

わたし赤月希愛(あかつきのあ)
16歳になりました。