「先生はいつからその・・・
知ってたんですか。」
「結婚の事か。 」
「はい。」
「本格的に話しがあったのは
合併の話しが出始めた頃かなぁ。
でも、俺らがガキの頃から親同士は
そうなってほしいって話してた
みたいだったけどな。」
「そんなの初耳です。」
「希愛は憶えてなくても
しょうがないけど、小さい頃は
お兄ちゃんのお嫁さんになるって
指きりまでして約束してくれたん
だけどなぁ。」
「そんなの憶えてません。」
「憶えてようが憶えて無かろうが
約束は約束。」
先生の顔真剣だよ。
いつもの優しい先生じゃない。
なんか怖いよ。
先生が近づくと同時に後すざり。
壁際のベットまで追いつめられた。
先生がニヤっと笑う。
先生との距離数センチ。
もう・・・限界。
もうこれ以上後ずさりも無理で
ベットに座り込んだ。



