久々の教室の空気
「おはよう。 もう
大丈夫なの?」
みんなの暖かい声。
「早く!!早く!!」
優衣が手招きをする。
優衣の後ろの机。
わたしの席。
「赤月が休みの間
俺がけっこう使わせて
もらってたんだけど・・・」
潤君が照れくさそうに
わたしに話しかける。
「全然いいよ。 こっちこそ
潤君にはお礼を言わなくちゃ。
優衣にわたしのこと説明して
くれたんだよね。
ありがとう。」
「だって、赤月と優衣って
俺から見ても焼けるぐらい
仲良かったのに、それ見れないのも
なんか寂しくて・・・。」
「希愛、潤っておせっかいなところ
あると思わない?」
優衣が潤君を指さす。
「おせっかいはないだろう!!
優衣コラ!!待て~」
優衣が潤君から逃げる。
教室中を走り回るふたり。
なんかうらやましい。
こんな風にまた優衣と
過ごせるなんて
思ってなかった。



