週明け、やっと登校できる。 久々の学園。 先生には、 「体育は、見学!! 無理はしない!!」 きつーく言われた。 「ハイハイ。」 って返事はしたけど 久々の学園に気持ちは もうドキドキ!! 駆け足で学園の門をくぐる。 「希愛~。」 後ろの方から、聞こえる声。 振り向くと優衣と潤君。 ふたりの手は、しっかりと つないである。 優衣があいている左手で大きく 手を振る。 わたしは、答えるように 両手で手を振った。 まだ優衣の記憶は戻ってないけど 少しだけ昔に戻れたみたいで うれしかった。