先日の、足のつま先から頭のてっぺんまでなにかが走り抜けた衝撃の一日からはや数日…。

俺は毎日、複雑な気持ちで右斜め前の席に座るオタクちゃんを見ている。



………。

詐欺だろ。

嘘だろ。

夢なんじゃないのか。



ぺらぺらっと彼女の読んでるマンガは、今日もまたワンピース。

飽きもせず読み返してるのかぁ、なんて思いながら俺はため息をついた。