宛て名のないX'mas


「あれ!」


公園のイルミネーションがパッと点灯したのだ。

様々な色を輝かせるその大きなツリーは、寒々としていた公園を温かく染めた。


「う…わぁ…」


二人は目を細めた。


「綺麗…」

「ああ」


うっとりと雰囲気に浸り、しばらくツリーを眺めていた。

すると亮太が改まって、真剣な表情で前を向いたまま話し出した。



「裕美…俺らさ、いつも喧嘩ばっかで、何つーかムードもへったくれもねぇけど…でも俺は、お前のこと…」



言ってもいいだろうか?気持ちを伝えても。

亮太は不安でいっぱいだった。



でも、今なら言える気がする。

そう思えるのも、今日がクリスマスだからかもしれない。



「お前が、好…」




コテン。


「え?」