「でも、しゅうちゃんを
 振るなんて

 なぎちゃんは
 偉大な女だね~」

「アイツは最高の女です」

何事もなかったように
病室へ戻る二人。
  
最初は、司の姿に驚く凪子
だったが、司の巧みな話術に
凪子もすっかり打ち解ける。

「なんだぁ
 なぎちゃん元気じゃない

 心配したよ、俺」

「ありがとうございます」

「もうすぐ退院だね  
 
 おめでとう」

柊雨が優しく微笑みかける。

「ありがとうございます」

「そうだ、なぎちゃんが
 退院したら、お祝いを
 しようよ」