『俺の存在が なぎを苦しめる・・・』 鏡に映る自分の何もできない 不甲斐ない姿をみつめる。 愛する人をこの腕に強く 抱きしめて安らぎを与えて やる事は愚か、手を繋いで 安心させてやる事もできない 握り締めた拳・・・ 『逃げないで おまえの手 ・・・温かいね』 柊雨は、やるせない思いに 胸が張りさせそうになり 何度と繰り返し水で顔を洗う。 遣る瀬無い・・・