眠る心

「お姉ちゃんが、ずっと一緒に
 居てあげるからね
   
 理解ある上司のおかげで仕事も
 有給を使って休めてるから
 お給料の心配も要らないし

 それに、退院すれば
 しゅうちゃんの居るところ
 どこへでも連れて行って
 あげるから、任せなさい
   
 そうだ そろそろ
 退院の時期の事も
 シキ先生に聞いてみようね」
  
「うん」

神経内科で、紫季先生の診察を
受けている凪子は、昨日
少し思い出した事を紫季に
だけ話す。

「そうですか
 
 その男性は
 シュウさんだと・・・?」

「はい
 きっと、彼なんだと思います
 浮かんだ情景の中で私は
 彼の方を見つめて
 
 とても心穏やかに
 過ごしているのです
   
 不安な気持ちなど
 少しもなくて
 幸せな気持ちに
 満ち足りています」