夢の中・・・
暗く狭い部屋でうつむき
怯える、幼い俺の顔に
明るく温かい光が射す。
 
俺はその光の射す方へ
前だけを見て歩き出す。

目覚めた俺に、夢と
同じように光が射し
光は、なぎへと繋がる。

俺が、なぎを永遠に守る。
 
彼女の寝顔を見て
そう固く決心をした。

そんな穏やかな時間を
壊すかのように
ホテルのドアを叩く音が響く。

ドアの前には、マネージャー
江本が立っていた。

彼は、息を切らす。
 
「シュウさん、大変なんです
 テレビ、見ましたか?」
  
「ごめん、なぎが寝てるから
 こっちで話そう」

違う部屋へ入り、俺は
煙草を銜え、朝の一服を
しながら話を聞く。