眠る心

二人は、柊雨の車で
ドライブをしている。
 
助手席に座る凪子は
運転中の柊雨にむかって
自分が柊雨に、はじめて
恋した日の事を話している。

「しゅうちゃんが
 両手を広げて目を開いた時
 
 14歳の私はしゅうちゃんに
 恋をしたの
  
 あの日の気持ち

 今でも、こうして
 胸にジーンと甦ってくるよ
  
 今も胸がドキドキしてる
  
 私、あの日の事を永遠に
 忘れたりしない

 絶対に忘れない」

柊雨の瞳に写る凪子の瞳は輝き

その言葉は、柊雨の胸に響く。
 
現在の柊雨は、その事を
思い出してくれただけで
もう十分だった。