そこへ、紫季先生が通る。

「先生、あの
 お話があるのですが
 時間を取って頂けますか?
   
 そうだ、まゆちゃんも
 一緒に聞いてほしいこと
 があるんだ」

「今からなら
 ちょうど休憩時間なので 
 お話伺えますよ
   
 こちらへどうぞ」

ジュースを持ったまま
先生の後に付いて行く二人。
  
そこは、使っていない医療機材
消耗品が置いてある個室。
  
電気を付け、席に座る。

「ところで、お話とは
 何ですか?」

先生と凪子が病室で
話をしていた内容を偶然に
聞いてしまった事を伝え
先生の本当の気持ちを
知りたい柊雨。

「そうだったんですか?」

「あなたは、なぎの事を
 
 愛しているのですか?」