俺がなんで死んだのか知りたい…
記憶を辿る。

ズキッ!―‥
また頭が…痛い。
何で思い出せねぇーんだよ。


「俺は何故死んだんだ?
 お願いだ。教えてくれ。
 思い出したくても思い出せないんだ」

「思い出せないのは
 思い出したくないからよ。
 それでもあなたは見るの?」

「あぁ。見せてくれ」

「わかったわ。
 じゃあ、目を閉じて」


言われた通りに
ゆっくりと目を閉じる。

「そして無になるの。
 無になったとき
 あなたは全ての記憶を思い出すわ」