紗奈が19時に家へ帰ると 家は真っ暗。 ドアには鍵もかかっていなくて 嫌な予感がした。 ドアを開けて家に一歩入ると 足元に何か固くぬるっとしたものが触れた。 手探りで電源を探して 電気をつけると 一瞬にして血の海が広がった。 「きゃあ!」 さっき、 足元に触れていたのは 変わり果てたお母さんだった。 首に刃物で切った痕があり、 近くには包丁が落ちていて すでに意識がない。 恐る恐る中に進むと リビングにお父さん、 子供部屋に弟が死んでいた。 震える手で 警察へ電話する。