先生と夏休み




「そうかな…?…っと
あたしちょっと先生に報告…っ」



「美桜っ…?どうしたの?」



「がっかり…されたりしないかな…あたし…」



あたしの作り笑いはもうダメだった

両目から涙が溢れた


たかが学力テストだけで
って思われるかもしれない…

でも、あたしにとって
先生とのデートというより

先生に褒められたかった

先生に認められたかった

また頭撫でられたかった

ただそれだけなんだ…。