潤はやっぱりどこかメンバーとは違う。
潤が俺と同じように思ってるかは知らないけど、でも俺にとってはビジネスパートナーというより、やっぱり今でもどこか幼なじみだ。
たぶんきっとそういうことなんだと思う、潤が言ってることも。
「いいんじゃねぇか？その子が好きで。」
「･･････」
「そりゃ確かにその子に本当の自分を出していなかったんだったら、本当の自分を話してその子がどう思うかは俺にもわかんない。幻滅してもう好きじゃないかもしれないし、それは何とも言えないけど、でももし、それでもお前を好きだって言ってくれたら、もう十分だろ。」
「･･････」
「お前は確かに人として全うな道を歩んでこなかったかもしれない。最低な奴だとは俺もわかってる。でもさ、もう終わりにしたじゃん、自分で。京子さんと終わりにしてきたんだろ？」
「･･････うん。」
「もうお前は今までのお前じゃないよ。そりゃ今までしてきたことはあるよ？でも過去をいくら悔やんだって変えられない。過去は過去だし、してきたことはしてきたことだから。でも、そういうお前があって今のお前があるんだから。」
「･･････」
「お前が京子さんに感謝してるのと同じように、お前はあぁやってきてたから今いるんだから、過去を悔やんでばっかはやめろよ。それにそれがお前なんだから、それが本当のお前なんだろ？それを含めてそれを分かった上で好きだと言ってくれる人はいると思う。」
「･･････」
「それがその子かはわからないけど、でもその子かもしれない。その子が今どう思ってるかはわかんないけど、でもせっかく初めて好きになった女だろ。そう簡単にやめんなよ。」
「･･････」
「確かに俺らは一般の人とは違う。人に見られる立場だし、何かあればすぐ問題になる。お前がこないだ撮られたみたいに、付き合ってない女と２人でいただけで、そう書かれて話題になる。堂々と彼女がいるとも言えない。おおっぴらにデートも出来ないし、彼女の為だけに時間を割けない。」
「･･････」
